<<ログ




+−+−+−+

この夜の海の中で ゆらり ゆらら
星の光のまん中を くるり くるる

ゆっくり流れて どこまで行こう
行くあてなんてないんだ どこへも

会えるときは来るのかな 「きみ」にさ


この空の青の中で ゆらり ゆらら
月の光のまん中を くるり くるる

ただよう尾ヒレは 遊ばれるままに
さまようまなこは 見えないままに

会えるときは来るのかな 「きみ」にさ


この夜の星の下で ゆらり くるり
あの星を見上げて ゆらら ゆらら

今日も 明日も その明日も
「きみ」を探して歩き続ける

見えるときは来るのかな
星になった 「きみ」にさ

0070(2010.12.21)

+−+−+−+

ありあまる愛を伝えるのには
まだまだ時間が足りないから
これから先も 一緒にいてよ

そうしてるうちに また愛が膨らんで
この想いはとても伝えきれそうにない
だから これから先も ずっとずっと

一緒にいてよ

0069(2010.10.26)

+−+−+−+

           獣は地を駆け

鳥は空を舞う

  すべての命には領分があり

         決して犯すこと能わない

0068(2010.8.8)

+−+−+−+

いにしへの はなのかにほえる まほろばに
たゆたふしらべや かなしけれ
そよふくかぜの こころなきかと

なによりて むすびたまはるいのちなり
ちりゆくもまた なのいのままに

0067(2010.7.12)

+−+−+−+

これまで 何度も 何度も 繰り返したはずなのに
どうして 一瞬で その全てを 失ってしまうのだろう
それは 危ういバランス感覚
ここは 細い糸のような一本線
思い出しさえしなければ 今も 変わらなかったはずなのに

これまで 考えたこともなく 繰り返したはずなのに
どうして たった一度で 分からなくなってしまうのだろう
わたしは ちゃんと笑えているの?
あなたに ちゃんと見えているの?
思い出しさえしなければ 今も 幸せなままだっただろうに

疵のように刻まれた記憶
どうか 今だけは 眠っていて...

0066(2010.6.25)

+−+−+−+

この世界で、
わたしは馬になる、鳥になる、魚になる
そして遠くへ旅をする。

この世界で、
わたしは荒野の住人であり、地を耕す者である
そして祈りを唱え続ける。

この世界で、
わたしは地を駆け、風に遊び、水と交わる
そして長い時を生きる。

0065(2010.6.14)

+−+−+−+

わたしを救うことはできない そう、誰であれ

この身に宿る心は まるで地の底のような暗闇の中
氷のように無慈悲で冷酷な 炎に焼かれ続けている
過ちを犯した それがわたしの罰

わたしが眠るのは 安らかな棺の中ではない
この身を委ねるは まるで水の底のような暗澹の中
第六感に至るまで全ての感覚を奪われ 彷徨い続けている
永遠の罪 それがわたしのさだめ

わたしを救うために その腕を差し出せるのか
わたしを救うために その息を止められるのか
おまえにはできないだろう

救われることは わたしの第一の望みではない
わたしの願いは わたしの罰によって おまえが報われることなのだ

0064(2010.6.8)

+−+−+−+

時計の針を回すのは きっちり屋さんの月
空の軸を回すのは 気まぐれ屋さんの太陽

今日も二人で追いかけっこ

0063(2010.6.1)

+−+−+−+

無機の硝子球に水を満たし、我はそこに永遠の世界をつくろう。

鼓拍<コハク>を持つ者よ、すなわち炎の子らよ
汝らは生まれながらの罪である。
地の豊穣を食めど飢え、水を飲めど渇く。
それを罰と心得よ。

我は水の子、かつて生命の母であった。
我は冀う。永遠の世界、揺るぎなき安寧を。

眠れ、愛しき子よ。
連珠の如く連なった汝らの運命を、今こそ断ち切ろう。

眠れ、贖いの子よ。
無機の硝子球に水を満たし、我はここに永遠の赦しを告げよう。

0062(2010.4.8)

+−+−+−+

ずっと聴こえていた 君の声が 聴こえなくなったんだ
ぼくの内側 奥の奥から 聴こえていた

ぼくはきみに 嘘をつき続けたよ
君が痛いと叫んでも 平気なフリをした

ごめんね きっと疲れたんだね
ぼくはいつでも ここにいるから
また いつか 一緒に笑おう
ねぇ 聴こえている ...?


あれから 朝も夜も 耳を傾け続けた
ぼくの内側 鼓動のもっと向こう

ぼくは今も嘘つき 分かっている
きみが痛いと叫んだ あれが最期だったんだ

ごめんね 死んでしまった ぼくの――
ぼくのからだも 朽ちてしまえば
また きみと一緒に いられるのかな
ねぇ ... !


近ければ近いほど 見失っていく
きみの名前 ぼくの――

ごめんね もう思いだせないんだ
きみの最期の叫びだけが ぼくのからだに刻まれて

ごめんね
もう この痛みの理由さえ
分からないんだ ... ...

0061(2010.1.6)

+−+−+−+